妊娠21週となり、さすがに辛かったつわりも90%くらい良くなってきました。
しかし、今回の妊娠は今まで経験してきた2度の妊娠と比べて、ものすごくひどかったな…と思い出しています。あの辛いつわりを乗り越えるために、親戚などからよく声を掛けられる言葉。
「つわりは赤ちゃんが元気な証拠よ~!!」
…ねえ、それ、だれから聞いたの?
本当なの?
証拠は?
誰が調べたの?
そこで、今日は
「つわりは赤ちゃんが元気な証拠は嘘だった話」
「つわりは赤ちゃんが元気な証拠は本当だった話」
の両方を、わたしの過去の実体験を交えてご紹介したいと思います。
つわりは赤ちゃんが元気な証拠というのが嘘だと知った日
わたしは、現在5歳の長女がいますが、今おなかにいる赤ちゃんとの間にもう一人妊娠しています。残念ながら…本当に残念ながら、その子は流産してしまったのです。
今まで経験した妊娠では、どの妊娠でもつわりを経験してきましたが、この流産してしまった2度目の妊娠も例外ではなく「毎日ごはんがたべられない」というほどきついつわりでした。
流産した時のつわりの症状
しかし、妊娠していた頃の日記を読み返すと、流産がわかる日の18日前に「つわりが軽くなってきた」と書いています。
何も食べられないほどのきついつわりから、気持ち悪いけどご飯は食べられる程度に回復していました。
しかし、長女を出産した時も「つわりが軽くなった」→「パワーアップして再発」というのを繰り返していたので、特に問題があるとは思わず違和感なく受け入れていました。
そして、流産がわかったのは14週。稽留流産(けいりゅうりゅうざん:赤ちゃんの心臓が止まっているのにおなかにとどまっている状態)だと診断されました。
しかし、妊娠週数は14週だというのに、心拍停止の診断を受けた最後のエコーの赤ちゃんの大きさは「11週」でした。
赤ちゃんの心拍が停止していたのは、ちょうど「つわりが軽くなってきた」と日記に書いていたころの大きさだったのです。
稽留流産していたのにつわりがありました
しかし、ここまでよむと「じゃあやっぱりつわりがひどいままなら赤ちゃんは元気ってことじゃん?」と思われるかもですが、わたしの場合、赤ちゃんの心拍が止まった後の期間もつわりはありました。
なので、長女の時と同じように「あぁ、つわりが終わったと思ったのに…やっぱりまだ終わってなかったのか…」と落胆していたくらいです。
むしろ、病院で「赤ちゃんの心臓が止まっている」と言われた日も、吐き気や気持ち悪さ、ムカムカなどはあったので
「つわりはあるのになぜ…」
「なんのためにこの辛さに耐えなきゃいけないんだろう」
と悲しくなったのを覚えています。
その夜、部屋やトイレで大量出血したので病院へ行き「完全流産」となりましたが、大量出血したどこかの中に赤ちゃんが混じっていたらしく…大切に育ててきた赤ちゃんの姿を見ることも叶いませんでした。
「稽留流産をしても、手術をするまでつわりが続く人がいる」とよく聞きますが、その時のわたしのつわりの症状はというと、赤ちゃんがおなかにいなくなってからも、手術が終わってからも気持ち悪さはありました。
しかし、今思うとつわりよりも軽かったですし、その気持ち悪さはもしかしたら精神的なショックからであり、つわりではなかったのかもしれませんね…。
ついでに言うと、流産した後はつわりだけじゃなくて母乳も出てきたんですよね…。
体は赤ちゃんをお迎えする準備を着々としていたはずなのに、なんで赤ちゃんいないの…と、その時は息ができないぐらいに泣いてしまいました。
何が言いたかったのかというと、
「つわりがあるからって、油断はできないよ」
…という話です。
…一番つらいつわりの時に言われたら「そんな…」と落胆してしまいそうな言葉だけど、でもわたしがそうだったように「つわりがあるから大丈夫だと思って油断していたところ流産」してしまうよりだったら、後悔しないように過ごしたほうがいいかなと思います。
つわりは赤ちゃんが元気な証拠は本当だった話
そんな経験があったので、流産を経験してからは
と悲しくなることもよくありました。
しかし、「つわりは赤ちゃんが元気な証拠」というのは、「完全ではない」けれど、あながち間違いではないようです。
わたしが初めて読んだこの論文では、797人の妊婦さんを対象とした研究結果について紹介されています。海外のサイトですので、内容を簡単に説明していくと、
妊娠8週の時点で、
- 「吐き気やむかつきといった症状がある」いう女性が57%
- 「嘔吐も伴うようなつよいつわり症状」という女性は27%
このうち、「つわりの症状があったグループの女性」は、「つわり症状がなかったグループの女性」よりも50%~75%も流産するリスクが低くなった
という研究結果をまとめたものでした。
…これ、ちょっとびっくりしますよね。
稽留流産してしまったときもつわりがあったわたしからしてみたら、「つわりは赤ちゃんが元気な証拠」というのは、「昔の人が辛いつわりを乗り切るために出た励ましの言葉」だと思っていたのに、
実際に研究してみたら「つわりがある=流産のリスクが低い」ということがわかったという論文なのだから、「単なる励ましの言葉じゃなくて本当のことだったんだ…」と驚きです。
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「つわりは赤ちゃんが元気な証拠」の真相とは
ということで、
- わたしは実際におなかで赤ちゃんが亡くなっていてもつわりがあった
- つわりがない妊婦さんよりもつわりがある方が流産リスクが少ないという研究結果がある
ということがわかりました。
稽留流産していてもつわりがあるという真実。
しかし、
つわりがひどい妊婦の方が流産のリスクが低いという真実。
このことを合わせて考えてみると、もし稽留流産していてもつわりがあることを考えると「つわりは赤ちゃんが元気な証拠」はちょっと言いすぎだと今でも思いますが、
「つわりはないよりあった方が流産する確率が低い→だから頑張ろう!」
という考え方はありだと思います。
つわりはほんと世の中のちょっとしたニオイ(スーパーの匂いとかタバコを吸う人の残り香とか香水とか…)で吐き気がしてきて、「もう無理」ってなってしまうくらいきついもの。(わたしは水の匂いもダメだった)
でも、そんな時は
「赤ちゃんと離れないで無事に大きくなれるようにって体が頑張っているんだ!」
…と考えながらなんとか乗り切っていくのがベストなのかもしれませんね。
\ 元気な赤ちゃんに会えますように! /
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